変えてゆくものと変わらないもの
いい供養いつまでも。有限会社やまにしです^_^
昨今の供養や埋葬にかかわる作法は、
著しく変化しております。
また端的にいえばそれは、
・ローコスト化
・簡略化
の波ですが、それ自体は嘆くことではなく時代の流れからして自然なことでもあります。
しかしながら、その流れの中でただひとつ危惧することがあります。
お墓の管理がたいへんなので、
墓じまいをしたい。
これはわかります。
しかし、墓じまいをしても墓はなくなりません。(墓地埋葬法にて指導されるように、遺骨の行き場が変わり、管理者が変わるだけです)
現代の墓じまいは、ある意味においては”墓の存在”自体をも消してしまいそうな部分があると感じます。
墓じまいをしたから、
先祖がたたるわけはありません。
しかしそこで変えてゆくものと、変わらないものの線引きをしっかりもっておくことをおすすめします。
これは、過去からの韻を踏む、ということでもあります。
一見意味のないことのように思われるかもしれませんし、すぐにはその影響をうけることもないかもしれません。
ただ、美しい故郷、想い出の連なり、家族との時間、それらはいずれも、歴史の韻を踏むことで育ち、そこにしかない愛おしさを醸し出すものだと思うのです。
住まい、地域社会、国にいたるまで、生活環境はお偉いさんが作り決める他人事ではありません。どなたもが主人公で、その行動の結果として周りの環境ができていくのだと思います。
過去の韻を踏む。
そのやり方や捉え方はご家庭それぞれですが、
ぜひそのことを意識して、お墓との素敵なお付き合いをしていただければと思います。