失敗しない墓じまいレポートVol.9

〇お墓はたたる?
墓じまいのご相談にいらっしゃる方々は、それぞれ色んなご事情をお持ちです。どのようにしていいか答えも見つからず、でもこのままでもいけないし、、、という良心の呵責に悩んでいる方も多いのです。ここまで読んでくださったあなたも、今一度胸に手を当てて、その胸の奥で自分がどう感じているか、どうするのがいちばん心の奥底の願いに通じているか、立ち返ってみてください。 ご先祖様のこと、次世代のこと、それを繋ぐあなたの決断はとても重要なものです。
しかしもし、お墓が“たたる”ものならば、そんなことにはなりたくないものです。“たたる”か“たたらない”かの選択肢があるとすればそれは、あなたの胸の内にあるということです。

・お墓の本質とは
これまでの文中にもありますが、お墓の本質とは、
一度目の死(物質的な死)から二度目の死(非物質的な死)までの時間をどう過ごすか
ということにあります。
しかし物質的な死を迎えた後の世界がどういう状況なのか証明できるものはなく、そこは未知の領域です。死んで戻ってきた人はいないわけで、それは物質世界の我々には確認できない部分なんです。
とはいえ現代には、宗教を中心に色んな学問や統計などがあり、死後の世界についての理論がたくさんありますよね。死んだら天国や地獄にいくとかいかないとか、輪廻転生でよみがえるとか、
はたまたそこからまた修行が始まるのだとか。。。。

大事なことなので付け加えておくと、わたしはそれらが”嘘だ“と言っているのではありません。

著者なりの表現でお許しいただけるならば、
そこはまさに“意識の創造する領域”であり、
そこへ向かう意識の数だけ、それぞれの真実があるという解釈です。

小難しいですね、、、もっと端的にいいますと、、、

それぞれの「こうあったらいいな」 が現実になっている世界 といえましょうか。

つまり、あなた自身が死後の世界に対して
「ご先祖さんはこう思ってくれているはずだ」
「もし自分が死んだときには、子供たちに対してこう思うだろう」
「生きてきたことの総括が、死後に影響する(と思いたい)」
というように感じている、まさにそのことが形になっているということです。

信じられませんか? それは、お釈迦様が決めるのでもなく、イエスキリストが決めるのでもありません。
さまざまな作法や情報から、あなた自身が“しっくりくる”有り方が、あなたのご先祖様とのかかわりにおいて真実となるのです。考え方は自由なのです。

しかし、“たたられたくない”がゆえに、その自由を手放す方が一定数いらっしゃいます。