過去1000年・未来1000年 そして世伝石塔 ②

東広島のお墓屋さん わぴこがお届けする、いい供養研究所ブログです。

ずいぶん間が空いてしまいましたが、、、、 今日は世伝石塔についてさらに掘り下げてご紹介する第二弾です(#^^#)

1000年先の人類がびっくりする墓石

改めて、ぼくの言葉ですが端的にその墓石を表現するならば、それはタイトルにもありますように

1000年前から続くアーカイブを継承し、次の1000年まで続く石塔をつくる

というコンセプトだと感じてます。(製作者の方の目線とは違うかもしれませんが、あしからず)

そのプロダクトは、まさに1000年先にも文化財として残り、後世の人に重用されるであろう品質のものなのです。機械ではなく人の手による技術が失われつつある現代、きっと1000年先の人類はこれを見て驚愕するのではないでしょうか。 

※SF的な想像をすると、機械化(AI化)で進化しつつも逆に人間らしさを失っていく人類が、人間らしさをこういった文化財に求める、、、なんて未来もあったりして   いや、ありそう

 

そんなすごい石塔なのですが、ありがたくも弊社にてご案内させていただいたことがあります。正直、魅力も凄ければ、値段も凄い(汗)・・・・あ、それはうちの利益がという意味よりも原価がすんごいということです。

 

そしてその製作期間は、少なくとも半年以上・・・・

原石の選定から彫刻の仕様、製作途中での施主立会とノミ入れなど、すべてにかかわることができ濃密なお墓づくりへといざなわれます(笑)

 

 

その仕上がりたるやもう神々しいくらいでもあるのですが、

同時に大切なことは、

人の手によるぬくもりを感じるところです。

 

この墓石業界も機械化が進み、自動研磨機もあれば、叩きの加工をするにしても一度切削を施してから表面加工をするという方法が主流となります。

そういった制作方法を取れば、設計図上はおおむね同じ石塔が制作できる理屈にはなるのですが、それは”機械的に作ったシルエット”に他ならないのです。

 

しかしこの世伝石塔は、そこをあえて人の手でやる。墓石のシルエット、ライン自体を人の手で作り出すのです。

これ、恐ろしい手間です。 

しかも、墓石を見慣れていない人からしたら何が違うのかさっぱりわからない、

安く作れるならそれでいいじゃんとお感じになるでしょう。

 

名器の条件とは?

はっきりいってこのレベルの石塔になりますと、どなたにでもお勧めできる価格帯ではないため、深くハマる追求癖のある方はその魅力に取りつかれてはいけないので、触らないほうがいいのかもしれません(*‘∀‘)

 

それでもその魅力を語らずにはいられないので、僕の考えではありますがお伝えしますね。

 例えば楽器を例にとってみましょう。 世界的な名器といわれるヴァイオリン、ストラディバリウスの名はどなたもご存じのことかと思います。 ヴァイオリン以外にも、それぞれの楽器で名器といわれるものが存在し、その作家が作る楽器は極めて高額に取引されるものとなります。

 ではその名器が名器たらんとする所以は何でしょう?たくさんの演奏家がそのことに触れた情報はあまたあると思いますが、そのひとつに

 決して完璧ではないプロダクト 

 という評価があります。名器といわれる物には、どのレンジでもオールマイティにそつなく鳴るのではなく、むしろ”鳴らない”ポイントがあったりするそうです。それは人の手による個性そのものであり、そんな部分も含めての全体の世界観に、人を惹きこむものがあるのでしょう。

 ※何かの動画で、ストリートでプロが名器を演奏したら何人立ち止まるかといった企画や、目隠しで名器と量産器を聴き比べみたいな企画にもありますように、もしかしたらその価値は”音”そのものよりも”演者との対話”にあるのかもしれません。 僕自身もクラシックギターを多少たしなみますが、名器と呼ばれるものには、その楽器そのものとの濃密な対話があるように感じます。

ストーリーを感じ、共有する

機械のプロダクトには、ストーリーはありません。

なぜならば、機械がそれを制作しているとき、それは無意識にであり設定された電気信号に従って遂行しているだけだからです。(その指示は人が与えているというdeviceはここでは割愛します)

  

しかし人の手によるプロダクトに触れ感じるとき、

それを通じて作り手の思いや心象風景が投影されていることをお感じになることでしょう。

芸術鑑賞とはそもそもそういった側面があります。

※プロダクトに伝えたいメッセージが込められているというものもありますが、どちらかというとむしろ作者の心象風景や共有体験を確認するといった体験なのだと思います。

 楽器にしても、絵画にしても、精巧な作りや巧さでもって名器名画となるわけではなく、

この”ストーリー”において名器名画となるのではないでしょうか。

 

前置きが長くなりましたが、その意味においてこの世伝石塔は名品となることは間違いありません。制作過程において、自然に人の手から注入されるストーリーが濃密にあります。

かえすがえすもそれは、作り手の”伝えたい”想いが入っているという意味ではなく、

もっと根源的なヒトのいのちのストーリーと、その共有体験のようなものです。

いのちのぬくもり、とでもいえましょうか。

  

  

今回も独断と偏見で言いたい放題ですみません”(-“”-)”

また次回の投稿ももしよければのぞいてみてください。

 

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