伝わることのない技術
東広島のお墓屋さん 有限会社やまにしです。
今日は、大島石のおはなしを。
大島石とは、西日本を中心に国産の墓石用石材の中でも、とりわけ販売流通量が多かった人気石種です。
昨今では海外からの輸入石材の選択肢も増えてきましたので、大島石は相対的に高級材となってはいますが、やはり多くのファンが存在していることは事実です。
そんな大島石、とくに山西石材の大島石の採掘についての解説を少ししてみたいと思います。
山師
これは方言かもしれませんが、博打うちのことを山師といったり、根拠のない予想のことを”山勘”といったりします。
その語源として、石材の採掘事業のことを指しているとか、いないとか?
要はそれほどに、
石材の採掘とは予測が付かず不安定で、
この高度技術の時代においては考えられないほどに、
“職人の勘”
に頼った仕事だといえますね。
職人の勘とは何か
ここで勘と表現しましたが、職人な都度の判断、勘によるそれは、決して全く脈絡がないわけではありません。
石の割れやすさ、
石の割れる方向性、
地脈の流れ、
摂理の入り方
地圧のかかり方
などなどを総合的に判断し、次なる行動を決めるわけです。 力学、空間把握、装薬の技術など、複雑かつ緻密なる”勘”ですね。
でもどれだけその勘を磨いても、結局は掘り出してみなければわからない。
それこそが自然の産物 大島石です。
良い職人は製材率を上げる
だから、ぜひ知ってほしい。
彼らはヤバイほどにすごいんです。笑
それはちょっとやそっとでできることではなく、ものすごいことです。
実際にお客様のもとへ墓石が納品される段階では、その価値はほぼ伝わりませんし、伝わる必要もないことかもしれません。
しかし彼らの血と汗と涙?の結晶として、
その石は流通しております。
前項でもお話ししたとおり、
いくら職人の技術がすごくとも、良い大島石が採れる保証はありません。
しかし良い職人とは、長
良質な材料を
なるたけ無駄なく
効率的に採る
そして次なる採石につながる布石をおく
という部分において差を生みます。
これが長い時間の中で単なる運を超えて、
製材率の差として違いがでてきます。
エコ・サスティナブル
いくら製材率が良くても、自分には関係ないじゃないか、と思わなくもないでしょうか。
しかし時代は、
エコ
サスティナブル
SDGS
リサイクル
などと、環境負荷を軽減する方向へと転換しております。
それは巡り巡って、自然を、地球を大切にする技術です。
だから、そんな彼らに価値を見て、与えてほしい!
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